島田紳助と松本人志。圧倒的な才能と努力。二人の天才の魅力を語る。

島田紳助と松本人志。
今は引退した島田紳助。
今もトップを走り続ける松本人志。
当時のお笑い界を牽引していた二人。
タイプの違うカリスマ二人。
この二人が俺は大好きで。
当時物凄く影響を受けたこの二人のことを喋らせてほしい。
二人の出会い
当時、漫才コンビ「紳竜」というリーゼントにつなぎ衣装で、「ツッパリ漫才」という型破りなコンビで一世を風靡していた紳助。
その紳助に憧れて芸人になると決め、吉本に入った松本人志。
この二人は不思議な縁で急接近して行くこととなる。
NSCという吉本の養成所が開所したその年、松本人志は幼馴染である浜田雅功と共に入所する。
ダウンタウンの誕生である。
そんなNSCに、人気絶頂時の紳助・明石家さんま・オール巨人。
この3人がそれぞれ講義に訪れ、彼らの前で入所者全員が漫才を披露。
その時、裏でその3人が話した時の話。
紳助「どうやった?」
オール巨人「1組だけおったわ。おもろいの。」
さんま「俺もや。1組おった。」
紳助「やっぱそうやろ?」
何を隠そう、そのコンビがダウンタウンである。
これが島田紳助と松本人志の初対面となる。
テンポ
その後、紳助はダウンタウンに声をかけた。
「お前ら、その漫才でいけると思ってんの?」
との問いに。
「はい、いけます。」
ダウンタウンの二人は答えた。
紳助の質問は意地悪でも、変な意味でもなく。
なぜ、この質問かの意図はちゃんとある。
それまでの漫才は言うなれば16ビート。
テンポの速い漫才が主流であった。
紳竜はまさに高速漫才で世に出て、紳助がその8割をひたすら喋る。
そんな時に出てきたダウンタウンはといえば。
スローテンポな8ビート。
ゆる〜いペースから繰り出される松本のキレのあるボケの漫才。
だから紳助は聞いたのだ。
「その漫才でいけると思ってんの?」と。
解散
紳助は当時から思っていた。
紳竜の漫才は持って5年。
5年でこの漫才にお茶の間は飽きる。
そんな時に出てきたダウンタウンを見て。
「勝てない」と思った。
「勝てない勝負はしない」のが紳助の哲学。
紳竜を解散する時、漫才の限界を感じ「最後の3年は惰性やった」と言い。
なぜ解散するのかとの問いに「ダウンタウンには勝てない」と語り、当時無名のダウンタウンを絶賛し、「俺らの時代は終わった」と言って解散する。
先見の明
売れない時代、「お笑いは誰も教えてくれない」との思いから。
「お笑い教科書」なるものを作り、独自で先輩たちの漫才を分析。
テンポ、喋りの間、オチの付けどころ。
それらにパターンがある事を導き出し、何故皆が笑うのかを研究する。
そうして作り上げたのが「ツッパリ漫才」。
革命的なスタイルで新しい漫才の形を作り出し、漫才ブームを牽引。
若手を世に出すためにM1グランプリを作り、審査員に松本人志を迎える。
お笑いでは成功したけど、他ではどうなんだ?との思いから。
飲食店等の経営からオーナーまでを務め、2011年に芸能界を引退する。
終わりに
昔、「松本紳助」という番組があって。
今だに俺はそれをyoutubeで見たり、ラジオのように流したりして聞いている。
下ネタトークもかなりあるけど、男なら共感できる部分もかなりあるはず。
二人が繰り出す天才的な面白さやセンスが垣間見える。
本当に勉強になることが多く、次回はそこにも触れたいなーと思う。
life is freedom…
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