【台湾の路上で髪を切る】感動の舞台裏。忘れられない6人の台湾人。

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台湾、カット、路上 台湾の地で路上カット
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さてさて、台湾到着2日目。

今はホテルのロビーで帰りの飛行機までの時間を待ってるとこなんだけどさ。

まぁ、色々と積もる話はあって、たくさん話したい事はあるんだけど。

でもやっぱりまずは「これだろ」って事で今の俺の心に溢れる思いをここに書いてみるね。

そう。

それは今回の旅の一番の目的。

「台湾の路上でストリートカットをする」ってミッション。

じゃあ、早速話していくね。

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きっかけ

「なんでわざわざ台湾の路上で髪を切るの?」

って思う人もいると思うんだけど、そこに特に深い理由はなくて。

カッコ良く言えば「異文化交流」とか言い方は色々あるのかもしれないけど。

「ただ俺がやりたいからやる。以上。」って感覚がいちばんピタッとはまる。

去年の夏にもね、peaceマンと一緒に「ベトナムの路上でカット」をしてるんだけど、それは「招待」という最強にありがたいお話があってさ。

とある大きなイベントの中で出店という形でやらせてもらったんだよね。

それはそれで凄くいい経験になったし、自分自身の色々な価値観が変わるのを感じることができた。

ただ、今回台湾に行くと決めた時、なぜか自然に俺の心のど真ん中に湧き上がってきた思いがあって。

勝負

「完全にアウェイの地で俺は勝負できるのか?」

そう思ったんだよね。

前回のベトナムは企画されたイベント会場に来てる人をとにかくカットする。

それだけでも凄く充実感もあったし、言葉が通じない中で「どうすれば笑顔になってくれるんだろう?」って事をひたすら考えながら切る。

これは凄く貴重な経験だった。

まぁ、freedomを立ち上げた時も0からの集客だったからあの時はあの時で勝負だったんだけどさ。

でも、今回の台湾はいわば「ゲリラ」で、いきなり行ってその場所で髪を切ってくれる人を探してその場で切る。

作り込まれた環境、あるいは恵まれた環境じゃない中で自分がどれだけやれるか?

これを試したかった。

ベトナムの時はお互い汗だくで手も洗えなければ、もちろんシャンプーも無くて、あるのはかろうじてドライヤーぐらい。

でも、今回はドライヤーすらも無し。。笑

単純に髪を切る。

ただそれだけ。

そして今回は俺だけの単独カット。

場所探し

台北市内をフラフラしながら、ショッピングモールなんかを周り、その周辺も見渡しながら歩いてみたんだけど、いきなりの「ストリートカット」ができそうな場所はどこにも見当たらないし、ピンとこない。。

「こりゃー、厳しいな。。無理かもなー。。」

なんて思ったりもしたんだけどさ。

ミーハーな観光もそこそこに、台北駅を少し離れて電車に乗り込み、乗換駅である「東門駅」でなんとなく降りてみたんだよね。

そしたらローカルな街の雰囲気がマッチして、少し希望が見えてきたような素晴らしい街並みでさ。

貧富の差もありそうな様々な表情を見せる裏路地を抜けて、大通りの商店街を歩くとそこには観光客ももちろんたくさんいるんだけど、地元の人たちもたくさんいて。

カラフルな街並みが凄く居心地が良かった。

その道中だったね。

「あっ。なんかこの公園良さそう!!」

そう思った瞬間には体は勝手に動いて、公園の中へとGO!!

コラボ

時間は18時過ぎ。

気温も少し下がってきて、暑すぎず寒ずぎずで半袖でいるにはちょうどいい感じ。

そんな時だった。

公園の中でギターで引き語ってるfunkyでイカしたおっちゃんが耳心地のいいハープを吹きながら日本語で「涙そうそう」を歌っててさ。

その渋い声が一瞬で俺に刺さっちゃったんだよね。

んで、「ここならいけるかも!!」なんて思って、そのおっちゃんの隣で座り込んでさ。

台湾の路上で日本語の歌に酔いしれてた。

そのおっちゃんは「バードゥンさん」って言うんだけど「すげーいい。。最高っす!!」とか言いながらおっちゃんとしばらく話してて、サクッと聞いてみたんだよね。

「俺、ここで髪切りたいんですよ。隣でやっててもいいですか?」

そしたらおっちゃんも超最高に理解してくれて。

「いいですねー!是非やってください。いいコラボですねー。髪切ってる人の隣で弾くのは初めてだなー」なんて言ってくれてさ。

アウェイ

「場所は決めたから後はお客さんだな。」

って事で、ダンボールに台湾語で「私は日本から来たryoです。日本でフリーダムという美容室をやっています。髪を切らせて下さい。お金は100元」って書き込んだのを持ってきててね。

その公園は子供たちが走り回ってたり、カップルが寄り添ってたり、観光客が休憩してたり。

色々な人たちがいたんだけど、最初は「あの人何やってるの?」ぐらいな感じで見られる訳。

まぁ、「そりゃそうよねー」なんて思いながらもpeaceマンと近くにいる人たちに声をかけ始めて。

みんなダンボールの看板に目を向けはするんだけど、全く興味は無いって感じ。。

しばらくその場にいて声をかけてたら1組の家族が近寄ってきてくれて。

「子供も切れる?」って聞かれて「もちろん!」なんてやりとりをして台湾での初カットはベビーカーに乗るベイビーー!!

台湾語なんて全くわからないけど、どうしてほしいのかはなんとなくわかる。

それが経験値なのかフィーリングなのかはわからないけど自然にお互い伝わるんだ。

これが本当に不思議だよね。

感動

台湾ベイビー初カットを終えて、「シェイシェイ!」と言いながらチップをもらって、嬉しそうに帰っていく家族の姿を見た時に俺の心の中に「感謝と嬉しさ」がゆっくり湧き上がってきた。

初めて人の髪を切ってお金を頂いた時の、20歳そこそこのあの時の感覚とそれは似てて。

「来てくれてありがとう!」って俺の思いと、「切ってくれてありがとう」って台湾ベイビー家族の思いがマッチングした時。

そのどちらにも素敵な笑顔と、心の中からどこにも汚れのないキレイで透明な感情が湧き上がるんだ。

そこからは少しづつ興味を持ちはじめる人たちが近付いてきてくれて、最初は切らないと言ってたおっちゃんが「やっぱりやってくれ!」と言って切り終わったらチップを倍にしてくれたりとか。

全部で6人切ったんだけど、最後は2人ぐらい断るような状態になっちゃって。。

申し訳なかったけど嬉しかった。

帰る人帰る人が皆笑顔で、喜んで帰っていく。

それに本当に感動したんだ。

心と心

ベトナムの時も思ったけど、そこに言葉なんてのは関係ない。

相手が何を望むのか。

どうすれば喜ぶのか。

それは口で伝えられることもあるが、心で感じなきゃ響かない。

俺はそう思った。

改めて思ったのは、俺はやっぱり「美容師という仕事が好き」なんだという事と、逆にハサミを持ってなくてもどこでもメシが食える人間になろうという事。

そのために人生の経験値を日々積み上げてる訳だけど、今回の旅も最強で最高の経験値稼ぎだったね。

もしかしたらレベルも1ぐらいは上がってるかもしれない。。笑

本当に出会ってくれた人全てに感謝だ。

そして、まるで自分の事のように周りにいる人たちに声をかけてくれて、カット中もずーっと撮影を続けてくれていたpeaceマンに最高の感謝を贈ります。

ありがとう。

シェイシェイ。

またいつの日か。

世界のどこかの路上にて。

カット中の動画も載せてるから是非見てみてね。

あの素晴らしいpeacefulでfreedomな現場の空気を感じてみてほしいな。

Life is freedom…

コメント

  1. […] ベトナムや台湾の詳しい内容はここから是非とも見てみてね。 […]

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