さて、今日はね。
freedomが3周年を迎えた時の出来事について話すね。
本当に毎度毎度思うんだけど。
実に多種多様なお客様に囲まれてる今に感謝で。
あらゆるジャンルで活躍する人たちが集まる店で、貴重な話や機会をいただけてる事がありがたくてたまらない日々。
そんな日々に感謝な思いを胸に抱きながら、指先にパワーを込めて書いてみるよ。
きっかけ
店を出してから3年が経過しようとしていたある日。
一本の電話が鳴ったんだ。
いつものように電話に出てみると。。
俺:「はい、お電話ありがとうございます。フリーダムです!」
JASRAC(以下J):「あっ、こちらJASRAC(ジャスラック)と申しますが、JASRACはご存知でしょうか?」
俺:「はぁ、著作権とかの?」
J:「はい、そうです。ありがとうございます。早速ですがお店で流されているBGMは何をお使いでしょうか?」
俺:「あぁー、CDとかitunesとかですかね。」
J:「そうすると店舗でCDとかの音楽を流す場合は著作権料をお支払い頂かないといけませんので、後日書類をお送りしますのでそちらに必要事項を記入して送って頂いて、毎月の使用料金もお支払いください。」
俺:「はぁ。。えー。。まぁ、わかりました。。」
まぁ、そんな具合でなんだか腑に落ちないまま電話は終わって。
話題
でも実は著作権の話は前に少し聞いた事があって、カフェとか美容室とかの公共で商売をする場所で流す音楽にはJASRACに使用料を払わないといけないんだよね。
普通、大きいお店だったりとかは「有線放送」に加入後に機材をレンタル、月額料金を支払いお店で音楽を流してる。
例えば、その時話題になってたのが音楽教室でピアノの練習をしてる子供がいて、その教室で「宇多田ヒカル」さんの曲を練習材料として使ってて。
そうするとすかさず例のJASRACがササっと出てきて、それに対しても「使用料を払ってください」って言う訳。
「それはどうなの?」「子供に教えるのはいいだろ!」って意見が出てきて、当の本人である「宇多田ヒカル」さんも「お金はいりません。是非使ってください」ってな声明まで出す始末。
それでもJASRACは引かない。。
「いや、払え!この野郎。」と。
ただ、このJASRACがやっていることは決して間違っているわけではなく。
JASRACってのは、アーティストや作詞家から著作権を預かり、それらを運用してお金に変えて預かっていた人たちに還元する。
ざっくり言うとこんな感じで、JASRACが無くなるときっと作り手の印税やらにも影響があるんだろうと思う。
だから真面目に仕事をしてるだけと言えばそれもそうで。
オリジナル
ちょうどそんな事がテレビの中でワイワイ賑やかな時期でさ。
JASRACも今までがあまりに徴収できてなかったもんだから、急に必死に取り立て始めて。
テレビでもすごい騒いでて、店に電話まで来ちゃって。
挙げ句の果てには毎月金も払えと。
別に払いたくない訳ではないし、そりゃー確かに楽曲を流させてもらってる訳だからお金を払うのも当然と言えば当然。
それはよくわかるんだけど、払ったお金がどう使われてるかまでは正直わからない。
だからなんかあんまり腑に落ちなくて。。
でさ、思ったんだよね。
「世間は凄い色々騒いでるけど、何にお金を払ってるのかもよくわかんないし。だったら自分で作っちゃえばいいんじゃね?」
これが全ての始まり。
タイミング
ちょうどそんな事を思ってる時に奇跡が訪れ、神様が微笑むのがフリーダム。笑
グッドなタイミングでスーパーな助っ人が現れるんだ。
名前は「ユーマ」って言うんだけど、彼もまた前々からのフリーダムのお客様で。
彼の仕事はサウンドエンジニア。
音楽のレコーディングのスタジオに常駐して、レコーディングの機材をセッティングしたり、レコーディングが終わった音源を全部綺麗に編集するマスタリングってのをやって、それをCDにする。
そんなかっちょええ仕事をしてるイカした「ユーマ」の登場。
ユーマと話してる時にさ、フリーダムが3周年を迎えるって話になってね。
「おー!マジっすか。じゃあなんか記念にやりましょうよ!」
って言ってくれて、その瞬間俺が閃いちゃったのよね。
「いいね!じゃあさ、フリーダムのオリジナルBGM作るってどう?」
「あー!!いいですね!!やりましょう!!」
「ちょうど著作権だなんだってうるさかったからちょうどいいや!」
なんて言いながら最高にノリよくスタート。
メンバー
そうなると楽器隊が必要だなって事で。
ここでまたしても頼れる助っ人「りく」の登場だね。
このブログにも登場してるからあとでここから見てみてね。
速攻でりくに連絡。
速攻でりくはOK。
あとはドラムとベースだなって話してて。
そこもりくの人脈をフル活用させてもらって、なんとか集まってくれて。
ギター、ベース、ドラムの3ピースで行こうと決定。
ジャズ
肝心の俺は特に何もせず。。笑
自分でギター弾いた音録って毎日聞くのもなんか嫌だし。。
レコーディング当日は完全に似非プロデューサーですよ。。笑
曲調は「フリーダムっぽい感じで」とか適当な事言って、りくには全部伝えて。
りくが司令塔となって、レコーディング1時間前のリハでほぼ完成させててさ。
他のメンバーもエキスパートで、コードだけ伝えておけばついてくからOKって感じで非常に頼もしい。
ユーマがいつもいる立川のスタジオにこもって、ライブ形式の一発録り。
生で失敗できない一発勝負の中で、ピンと張りつめた緊張感もありながら終始楽しくレコーディング。
完成
結局、ジャズベースな音源が6曲出来上がって。
そこからはユーマの出番だ。
少しパソコンの画面を見せてもらったけど、思った以上に凄くて。
ギター、ベース、ドラムそれぞれの音を拾って編集して、最後に全体の音でつなぎ合わせて音色を完成させる。
かなり大変な作業だよね。
普段はその作業だけで5、6万とかかかるところを無料でやってくれてさ。
マジでその男気に感謝。
おかげで最高にかっちょいい「音」が出来上がって。
YouTubeとかにも上げたりして、早速店でも流してさ。
自主制作のCDを1枚500円で販売してみて、評価も上々で嬉しい限り。
うちと同じようにお店をやってる先輩から、JASRACから電話が来たって聞いて、CDの話したら欲しいって言われたりとかね。
「うちのCDは著作権なんて無いから!」とか言ってお店とかにも配り歩いたんだ。
まぁ、始まりはJASRACの電話から始まった事だけど、ユーマやりく、そしてりくフレンズの頑張りでここまで形にできて本当に感謝してる。
ありがとう。
おかげで最高の「音」ができて、滅多に出来ない経験もさせてもらえて。
一見、マイナスに見えるような出来事でもやり方によっちゃプラスに変える事だってできる。
そんな事を教えてもらえた出来事だったね。
ちょいと貼ってみるから、是非とも聞いてみてね。
life is freedom…
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