今回は、前にも話した愛すべきデザイナー。
フリーダム初期を支えてくれて、
振り返る時には必ず紹介しなきゃいけない人物。
うち以外のお店や個人にも多大な貢献をしていた郡司さんの話だ。
謙虚
この方は本当に謙虚で、物腰も柔らかく、腰も低い。
好きなことはとことん好きで。
カメラの腕なんかも物凄い。
俺が一眼レフを買った時はすぐに見に来てくれて。
色々な機能やレンズの性能、使い方までを教えてくれた。
まるで、歩く取り扱い説明書みたいな人なんだよね。
20以上は年下の俺にもいつも敬語。
フリーダムの1周年パーティーをお店でやった時も、喜んでカメラマン役を引き受けてくれて。
バッチリ素敵なみんなの笑顔を撮影してくれたんだ。
忠実なデザイン
周年ごとだったり、事あるごとに色々な物販を作ったりしてたから。
そのイラストレーターでのデザイン等はほぼ全て郡司さんにお願いしてた。
俺の頭の中にあるイメージを忠実に再現してくれてたんだよね。
何度も何度もメールでやり取りして、何度も何度も手直しして。
お互いに妥協するのはイヤだから、何でも言える。
ステッカーや、フライヤー。
Tシャツからレザーのロゴまで。
本当に何から何までお世話になってた。
突然の訃報
そんな時だった。
まさにその時も、
一つのデザインの打ち合わせのメールのやり取りをしてる最中だった。
「郡司さんが倒れた」って連絡が入ったんだ。
蜘蛛膜下出血だった。
そして、倒れてから二日後。
この世を去った。
信じられなかった。
倒れてからの二日間は祈り続けて。
でも、ダメだった。
ショックだった。
涙が止まらなくて。
立ってるのもやっとなぐらい泣いて。
郡司さんが作ってくれたお店のロゴを見るたびにまた涙が出て。
その繰り返しだった。
最後のメール
お通夜に行き。
最後に顔を見て。
天国へと旅立った。
会場に置かれた郡司さんのカメラ。
いつも持ち歩いてたケース。
そこに貼ってあるうちのステッカー。
何度も何度も作り直して。
最高の物が出来上がって。
また新しい物を作ろうって意気込んでた矢先。
結局、最後のメールの返信はないままだった。
最後のデザイン
その後聞いた話で。
後日、郡司さんのパソコンを奥さんが見た時に、生前、最後のメールを送ったのが俺宛のメールだったそう。
その後、外出しようとバイクのエンジンをかけた時に自宅の前で倒れたそうだ。
ありがとう。
郡司さん。
あなたの作ってくれた物。
教えてくれたことは俺の心の中で生き続ける。
そして、お店の様々なデザインも生き続ける。
終わりに
見返りを求めるのではなく。
自分が本当に好きで。
自分の好きなことをして人に喜んでほしくて。
細部まで気が利く優しさがあって。
郡司さんが残したのはデザインだけじゃなくて。
他にも大切なことを教えてくれて。
だから俺はそれをちゃんと守ろうと思う。
どんな形であれ。
これからもずっと。
ありがとう。
life is freedom…
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