誰しもが憧れるのかどうかはわかんないけど、「好きな事でメシを食う」ってのに俺は憧れた。
出来る事なら、やりたくない事はやりたくないし、やりたい事だけをやっていたい。
それでメシが食えるなら最高。
いつもそう思ってた。
「好きな事だけでメシが食えるほど世の中そんなに甘くねーよ。」
なんて言葉が踊ってて、自分の願望を押さえつけながらその言葉に何も返す言葉が無かったあの頃。
その中でも「いいからやっちゃえよ!!」みたいな背中押す系の人もいて。
その人たちの言葉に救われながらも未だ見ぬ不安と戦ってた。
ブレてる日々
美容師になってみたけど、最初はそんなにうまくもいかなくて。
確かに、美容師っていう好きな事をやってるんだけど、いわゆる下積みと言われる時代を過ごし、楽しいと思うこともあれば、しんどいなーって思うことも多々あって。
何を勘違いしたか、サロンに入ってちゃんと練習してればスタイリストなんてすぐでしょ。
みたいな、当時18歳の俺は少し美容師をナメた気持ちでいた。
俺らの業界は、基本的に毎日毎日朝早くから練習して、日中は普通に営業してからその後もお店に残って夜遅くまで練習って日々が続く。
「今日は何もやりたくない。。」なんて言ったところでサボると上手くもならないし、一つ一つの技術のテストで合格しないと次に進めない。
やれる事が増えていく喜びはもちろん凄く楽しいし、うまくいってる時はそれなりに自分のバランスは保てる。
一方で上手くいかない時期なんかもあって、何をやっても失敗の連続で、ウィッグに手を付けるのもイヤになって、試験に何回も落ちてたりすると「また落ちたの?」的な周りからの視線も痛いしで。
そんな日常を繰り返しながら、上がったり下がったりの日々。
毎日朝から晩まで、なんなら日付超えるまでの時間を使っても給料は安くて時間もなくて。
このままやり続けて、その先に何があるんだろう。。って悩んだ時期もあったし、大学行って楽しそうに遊んでる同年代の友達とかを見ては「羨ましいなー」なんて気持ちが正直心の中にはあった。
あの頃と今
「自分を信じろ!」なんて自分に言い聞かせて、根拠のない自信でとりあえず今日を生きる。。みたいな感じ。
あれから14、5年が経過しようとしてる今、この場所に立ってみて思った事がある。
結局、やり続ける事でしか結果は出ない。
確かに俺はキムタクに憧れて美容師になって、やりたい事を仕事にできた。
だからと言って当時の俺は、楽しみながら「好きな事でメシが食えてるか?」って自分に問いかけると答えはきっと「NO」だった。
でも、今の自分に問いかけるなら「YES」と答える。
今の俺は「好きな事でメシを食ってる」。
まとめと区切り
今日に至るまでには正直辛いことやしんどい事はたくさんあって、それらを場面場面で見ると確かに辛そうだし、しんどそう。
実際その時はきついんだけど、これが後で振り返った時には笑える話になる。
今までの美容師ライフや自分の人生レベルとしてトータルで見ると、これはこれで超面白いしやってて良かったなと思える。
きっとそうだ。
そうなれるように、その時を楽しみに生きようって思ってた。
いい事ばかりが続いてもそれはそれであまり面白くないし、イヤな事ばかりでもイヤ。
先もわからぬまま突っ走って、下から這い上がって。
何が正解かもわからず、とりあえず今を生きる。
自分が理想とする場所に立つためなら泥水だって構わず飲んだ。
そんな日々だった。
自分がこれだと思う事に、必死にまっすぐに向き合ってる奴には世の中も甘くなる。
そして今も、もっと心が自由になるために。
目指すべき場所を目指して挑戦を続ける。
そんな今の俺に、何年後かの未来からまた言ってやりたい。
「好きな事でメシ食えてるか?」
「最高に楽しんでるか?」
life is freedom…
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